夜叉蓮華

野外劇場フェスティバル 2000参加

日時:2000年10月7日(土) 19時半開演

会場:静岡県舞台芸術公園野外劇場「有度」

料金:2000円

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 ある日、江戸の女絵師・朱鷺のもとに見知らぬ少女の幽霊が現れる。そうとは知らぬお朱鷺は、気まぐれに少女の姿絵を描く。
 この怪異に興味を抱いた水銀座の座付き作者・灰野乱羽は、一座の仲間たちを集め、降霊会を開く。霊能者のお蝶が召喚した亡霊は、少女と大店の寺田屋との因縁を暗示した。
 お朱鷺には思い当たるふしがあった。つい最近、お朱鷺は寺田屋の主人から地獄絵の製作を依頼されたばかりなのである。灰野は芝居者の菊次郎を使って寺田屋の行状を調べさせる。  これに気づいた寺田屋は、刺客・滝沢小文吾を灰野たちに差し向けた。灰野と共に居合わせた浪人・土門土門エ門は剣豪を自称していたのだが、小文吾の剣技にあっけなく打ち伏せられ、灰野も手傷を負って倒れる。振りかざした剣が灰野の頭上に振り下ろされるまさにその時、小文吾の前に立ちはだかったのは少女の幽霊。少女は火事で死んだ小文吾の妹、お志乃だったのである。
 一方、お蝶のもとで働く料理人の久蔵は、寺田屋から入手した饅頭に夜叉蓮華の猛毒が混ぜられていることを突き止める。寺田屋はこの毒を用いて商売敵を次々に殺害し、同業の店で奉公していたお志乃もまた、寺田屋の悪事の犠牲になったのだった。
 お朱鷺は始末をつけるため、地獄絵の下絵とお志乃の姿絵を携え単身寺田屋に赴く。真相が露見したと覚った寺田屋は、夜叉蓮華の毒が入った茶を飲めとお朱鷺に迫る。
 そこに小文吾が乗り込んでくる。妹の仇を討たんと血気にはやる小文吾をお朱鷺は静かに制止する。奇怪なことに、二人の前で寺田屋は自ら毒をあおり、自滅してゆくのであった。
 絵師・弓場残光は、お朱鷺が呪法を使ったことを明かす。お朱鷺が描いた地獄絵には、寺田屋の姿が写し込んであった。
 小文吾は一同に礼を言い、お志乃の姿絵を懐に立ち去ろうとする。しかし灰野たちは小文吾を諭し、姿絵を燃やす。その炎はお志乃を成仏させる送り火であった。



作 :Ayame−鈴木大治
演出:鷹匠訓子
出演:水銀座
演奏:KONORI sp.
   GREEN
   +魔人レコード


登場人物と演者(登場順):役者衆の解説
灰野乱羽   鈴木大治
お志乃    白樺美智子
朱鷺     鷹匠訓子
寺田屋    狩野仁
滝沢小文吾  吉田忠司
菊次郎    岡山菊次郎
内村玉斎   袴田浩之
久蔵     マスダキートン
お蝶     
土門土門エ門 土門土門エ門
土門ドモミ  
お女中    
乞食の小日向 松原美保乃
真崎無堂   村越健
真崎有堂   溝口貴之
弓場残光   隼迅太