daily  AyameX  2000 07-12

12月29日
うへー、NHKラジオで『若者文化 EDGE』なんてのやってやがらあ。最先端若者文化のことなんだってさ、「えっぢ」。もうこの言葉使えねェな。いや、だいぶ前から恥ずいなって思ってたけど。ホントだって。もうこのHPのタイトルから外しました!!
で、NHK的「EDGE」って何かと言うと、
まーず渋谷でしょう、
矢井田瞳(うぷぷ)
コリアンファッション(???)
「ユリイカ」(雑誌じゃなくて映画)
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
インターネット・ミュージシャン、カズカンさん(誰?)
新宿のトークライブハウス「ロフト+1」から生中継、本日の催しは「名盤解放同盟VSニュー・ロックの夜明け」(おやおや、ペヨトルネタ入ってる)
インターネット上のゲーム、「ウルティモオンライン」(ってのがあるの? これ興味あり)
押井守「アバロン」
あーあ、結局二時間聞いちゃった。
宮台真司(若者文化サブカルチャーアナリストの社会学者って肩書き)が解説ってのがまた恥ずい。あんた若者じゃないじゃん。それにしてもなんだよ、この肩書き!

浅田彰が「若者」たちを、オシャレじゃないのがオシャレだってやっているうちに本当にオシャレじゃなくなっちゃったって言っているけど言い得て妙。ふざけて吃音者の真似しているうちに、元に戻らなくなっちゃう奴、子供の頃いたもんな。

12月28日
あべの古書店に入荷した『憂国呆談』を読んだら、あんまり面白いものだから、早速新刊書店へ走って『新・憂国呆談浅田彰・田中康夫』を購入。そうか、俺の知らないところで、うぬぬ。あの人、この人が言っていたことがこれで納得。なぜ今、浅田彰なのか、よーく判りました。

12月24日
昨日上京し、『こっぷノなかノ太陽』を観た。その後、新宿で夜を明かし、始発で帰るという「体力勝負」にでた。本日はボロボロ。つくづくもう若くはないのだと思い知らされた。情けないです。

12月16日
ついに観戦したぞ、みちのくプロレス。サスケ、タイガー、つぼ原人はみちのくプロレス組のイベントでみているので、注目はグラン浜田であった。
うっ、いきなり居たぞ、グッズ売場に浜ちゃんが居た。「親父魂」Tシャツ買った、握手もした。

会場のフロアはコンクリート。リングサイドにマットは無し。痛そう。でーも、サスケのトペ・コン、続くタイガーのプランチャー、高い高い。浜ちゃんとちょっとキャラがかぶるアパッチェ、いいレスラーだなと思った。ペンタゴン、相変わらず悪一直線。ニセ大仁田に大いに笑った。ファイナルの六人タッグは盛り上がった。

女子プロの試合も初めて観た。チャパリータASARI選手、噂にたがわずよかったけれど、ぼくとしては坂井選手がお気に入りとなりました。
ナマ人生もみた。ケガで欠場中だけど、休憩時間にTシャツ売っていた。
次はMEN'Sテイオーの直球試合が観たい。

12月14日
SBSラジオ「すっとんしずおか昔話」の台本を書いている八木洋行さんから『静岡の文化』の最新号をいただいた。
この雑誌は毎回、静岡に関わるテーマをひとつたてて特集を組み、八木さんはその編集委員でもある。今号の特集は「静岡の歌舞伎」。

ずっと昔、ぼくが子供の頃、七間町に「カブキ座」という名の映画館があった。この映画館は「洋ピン」を専門に上映していて、なんだか苦しそうな表情をした金髪美女が胸をさらけ出しているポスターが、いつも入り口に張り出されていた。子供にだってここがHの巣窟だってことは判る。だから「歌舞伎座」を知る以前、同じ音の「カブキ座」はもっぱらHの代名詞として機能していた。
普段は「洋ピン」ばかりでも、学校が夏休みになる時期には、週替わりでハマー・プロの怪奇映画を上映した。子供向けに組んだプログラムだったのだろう。
四週続けて観ると、五週目の映画が無料で観られるという企画があった。専用の用紙を持っていくと、1プログラムごとにチケット売場でスタンプを押してくれる。
ぼくはこれを達成し、シリーズの最終プログラムをタダで観たけれど、その夏、いったい何を観たのかほとんど思い出せない。
ピーター・カッシングやクリストファー・リーが出演するハマー・プロ映画は、どれも似たような話ばかりだった。
『魔獣大陸』って映画は確かにあったな。タイトルはこれでいいと思う。『恐竜100万年』も観たけど、この時だったか? あれは20世紀FOXの映画だから、別の時に観たのかも。海がいったん干上がって、それから津波がどどんと来る場面がある話、あれって『恐竜100万年』じゃなかったか?

12月8日
SPAC不思議の国のアリス』、静岡芸術劇場。夏木マリ、高田みどり、宮城聰、目撃。当然だけど鈴木忠志も。

12月7日
クロソウスキー『バフォメット』。

12月6日
ふう、スティーヴン・キング『ザ・スタンド』上巻、やっつけた。二段組で790ページ。長いよ。
今世紀最後にして最高、キングの超話題作ついに刊行!! この傑作、この名訳をみなさんに読んでいただくために・・・・・・定価(本体3000円+税)!!、って帯にあるけどさ、つまりこりゃ安いぞってことなのかな。上下巻で6000円か。キングに6000円、うーん?
『ザ・スタンド』下巻は今月中旬に刊行されるようだが、購入する気持ちになるか、ちょっとぐらついている。ぼくは『シャイニング』も『ニードフル・シングス』も上巻だけ読んで投げ出してしまった。『IT』だけはハードカバー上下巻で読み通したけど。あれは圧倒的に面白かったから。今でもキングの頂点は『IT』だと思っている。くれぐれも「アイ・ティー」などとは言わぬように。

12月5日
週刊少年ジャンプ1月1日号。またしても休載、『HUNTER X HUNTER』。あーあ、もういいや、なんだか莫迦らしくなってきた。期待するのやめ。先週号だって、このまま連載打ち切りになってもいいような展開だったもんな。よって単行本購入も却下。

12月4日
SBSラジオ『すっとんしずおか昔話』2話収録。

12月3日
ラジオの声優仲間、丹下幸子さんと組んで、歌謡ショーのコントに出演した。台本・演出の羽沢寛二さんは、ご夫人の志摩かほるさんとコンビで漫才をやっていた往年の芸人。九州の大衆劇団にいた頃の話やこまどり姉妹と全国を巡業したときの逸話などをぽつぽつ聞かせてもらったが、なんとも豪快で壮絶でむちゃくちゃで、芸人の魂魄をみる思いだった。凄い人がいる。

12月1日
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのブリクサの事。
随分と容姿が変わったらしい。昔日の面影はまったくないという。
近頃ノイバウテンの活動はとんと聞かないが、ブリクサ本人はニック・ケイブのバンドの一員として度々来日している。で、友人のロック野郎はこういう話をしてくれた。

知らない人があれ見たら、絶対ブリクサって判らないですよ。いや、知っていても判らない。もう一人のギターは判るんで、そっちじゃない方がブリクサだなって。でも判らない。ギターを変な弾き方しているから、それでようやく、ああブリクサだって思う。
見るたびに太り続けているのだそうだ。

先日、深夜放送でドイツ映画が放映されていた。消防士の話。火災の場面にCGが使われていて、なんだかテレビゲームのバイオハザードのような絵柄だった。オープニングのタイトルで、ブリクサの名前がクレジットされていたので見ていた。ところがどこに何の役で出演していたのかさっぱり判らなかった。
友人の話を聞いて、なんとなく合点がいった。

『ザ・スタンド(上)』購入。

11月23日
千代乃会の面々と紅葉狩り、というか、紅葉の下で昼間から酒宴という趣。由緒有る古刹の一角で、芸者のお姉さんも加わり大騒ぎであった。

11月21日
駄目だなー、「少年ジャンプ」。試行錯誤が空転。俺も人ごとではない。
SBSラジオ『すっとんしずおか昔話』1話収録。

11月20日
お客様と静岡観光。松風閣のラウンジから駿河湾を展望。あいにくの雨模様で富士山は望めず。丸子でとろろ汁、観光客で満席の丁字屋。広重の浮世絵の御利益か。
その後、『ジャングル・クルーズにうってつけの日』を読みふける。

11月19日
水銀座月例公演「演劇探偵団 Vol.20」。
熱烈歓迎、羽田明子嬢。
土門土門エ門、隼迅太に敗北宣言。今まで勝負してたのか、土門エ門?

11月15日
知らなかった。クロソウスキーとバルテュスが兄弟だったなんて。

11月14日

クラインの壺の中で、森は都市となり、都市は森となる。けれども、そのプロセスで、キノコの生え育つ森とハイパー・テクノポリスの間にキアズマが生ずるとき、一瞬あたりは今まで見たこともなかったような砂漠へと姿を変えるだろう。
『構造と力』
そうそう、こういうフレーズにのせられちゃったんだよ。後悔はしていません。

11月05日
山田長政祭りも終わり、浅間通り商店街に静寂が戻った。こんなことではいかんのだが。

ここに触発されて浅田彰『構造と力』を読み始めた。
ニューアカ真っ盛りの頃に読んだ本だが、まるっきり内容を忘れている。
前半部分に登場する用語は、まるでちんぷんかんぷん。愕然とした。
これで判ったつもりでいたのかと情けない心持ちで、フランス語の辞書まで引っぱり出した。

いきなり「パラフレーズしてみよう」なんて言われて、えっ?えっ?とあわてた。
ちぇっ、人をおびやかしやがって、ようは「言い換え」じゃねえか。
と言うか、この本、全編パラフレーズの連続。
と言うか、文章と文章が「って言うかさー」という言葉で接続されてゆく。
それって今の若者の言い回しと同じ「構造」じゃん。
言説が際限なくパラフレーズされてゆく過程で、予期せぬズレが生じ、別の地点に着地したような錯覚におちいる。知的快楽?
それでいいのかな。反復のうちに現れるズレこそが、カオスからの流入だってか?

「無内容でヒステリックな反復に満ちたファシズムのディスクール」なんて記述が出てくる。
なんだか『構造と力』に似てるぞ。「パラフレーズしてみよう」。
「凝縮的内容でストイックな反復に満ちた『構造と力』のディスクール」。違うかな?
こんな風に思ったのも、浅田彰が八十年代以降の最高のアジテーターだったからだ。
(続く)

10月24日
あーあ、またしてもやっちまったぞ、少年ジャンプの『HUNTER X HUNTER』。下書き状態で掲載、次号から四週間休みだって。頑張れ、応援してる。
でもここのところ少年ジャンプは低迷の感あり。俺的ブームが去ってしまったかな?

10月23日
SBSラジオ『すっとんしずおか昔話』1話分収録。ドラクエ7、始めた。

10月22日
歌謡ショーでコントをやることになった。今日は稽古。

10月21日
エルヴィ・ギベール『悪徳』を読む。ペヨトル工房が翻訳出版したこの本は、カバーを外して読むといい。とてもきれいな装丁で、書物を実感する。

10月20日
ぎゃはは。いまラジオを聴いていたんだけど、この人、高橋選手のコーチかな、「アフリカのね、高地民族、素質ありますよ、ケニア、タンザニア、ルーマニア!」
くくく、元気出てきた。更新する気になりました。
昔、田村隆一がNHKでSFとSMと間違えて喋っていたことを思い出す。で、これまた急に思い出したが、「サスペンス&ミステリー・マガジン」という雑誌があって、なーんか違うなー、と思いながら本屋で立ち読みをしていた中学生の俺。

10月8日
野外劇場フェスティバル2000が終わった。雨にたたられたこの1ヶ月間のフェスティバルだったが、水銀座の舞台は天候に恵まれた。
なんだか眠っていたような数日間であった。怪我人も出さず、『夜叉蓮華』は無事終了。
関係者の皆さん、ありがとうございました。

9月27日
演劇やめたい。いつもそう思っている。

9月24日
『夜叉蓮華』のシークレット・プレ公演終了。

9月23日
ペヨトル工房のML(メーリングリスト)に入った、
http://www.egroups.co.jp/group/peyotl
はいいが、このMLがどういうものなのか、まるで判っていない俺。ウェブに接続するようになって5年(いや、6年か?)がたつけれど、いまだにチャットすら未経験。一種の「ひきこもり」だろうか。

9月18日
大ショック!! 土門土門エ門の二の舞、俺もやっちまったああ!!

9月17日
駿府公園の若竹座で、らせん劇場公演『WING』を観る。創立25周年ということで、水銀座からお祝いの花輪を入れた。この話をすると誰もが「葬式の花輪か?」と笑うのは何故だ!
らせん劇場とは、静岡大学の図書館下で上演された『贋作・熱海殺人事件』を観たのが最初の出会い。ぼくは高校二年生だった。主宰の都築はじめさんとは随分長いおつきあいになる。今日の舞台を観たら、面識のある劇団員はわずか4人だけだった。女の子たちの顔の区別がつかないのは、当方が老いた証左か。都築さんの作劇法は数年前に観た『SKIP』と全く変わらない。というよりも、25年間、ほとんど変化していない。永遠の小劇場演劇。
テントでの公演は9年振りだそうだ。前回のテント公演って『バブル・ラブ』だったかな? らせん劇場、いまだバブルの感有り。なんだか景気がいい。

9月13日
土門土門エ門、品川ナンバーの赤い車でかけつけ、静岡市の城北公園で野外稽古。駐車違反をとられる。ショック!!

8月24日
一大決心! 解散したペヨトル工房の出版物を通販する! あべの古書店で店売りをし、このウェブサイトでも取り扱う。近々ショップコーナーを設置するぞ。実はぼくが主宰するMAGIN RECORDSも在庫が山積みになっていて、うーん、そろそろさばいてゆかねばと思っていたところだったのだ。ベルギーから買い入れたサイケデリック・マガジンも相当量がホコリをかぶっている。ちゃんと日の目を見せねばいかん。

倉木麻衣がイイです。朝の連ドラの主題歌も楽しみです。

8月19日
あなどれない。ここで知って、『ハムレット・マシーン』の劇場中継を観た。といっても1990年に池袋で行われた国際演劇祭で、イタリアの劇団が上演したもの。
タイトルがイカすよな、『ハムレット・マシーン』って。あ、ドアーズの『ジ・エンド』が流れる、もっと聞かせてくれー、って俺は何を求めてんだ。

1990年、俺の演劇的空白期の一部分。その頃、女房はアイルランドの寒村で『ジ・エンド』を聞きながら幻視の日々。彼女から絵葉書が一枚来た。森の中、ジム・モリソンの前で白い服の女が横になって空中浮遊。それから俺は『知覚ノ扉』というタイトルで台本を書き始めたのだが、十年が過ぎてもまだ完成しない。

8月18日
小人閑居して不善をなす。とまではゆかぬが、閑居するとろくなことをしないのは確か。 随分前に友人からもらった未見のビデオがあったので、よせばいいのに貧乏性、処分するなら観てからにしよう、と。 『T・V・サルベーション』。なんじゃー、こりゃあ! ニューオーダーやキャバレー・ヴォルテールがサウンドトラックをやってるってんで買ったんだろうな、友人も。 「マックス・ヘッドルームの」ってコピー文句で、TV伝道師のサイバー・パンク物を想像していた俺は超マヌケ。 サルベーションかぁ。ロシアの原潜が気になるよな。

8月17日
GAORAで「闘龍門」を観る。なんか違う・・・。なにかが違うぞ。すきま風が吹いている。なぜだ? 頂上、越えちまったかな?

8月16日
カーペンターズを聴いている。
中学生になってラジオの音楽番組を聴くようになった。洋楽のチャート番組を毎週楽しみにしていた。ちょうど聴き始めたばかりの時にチャート入りしていたカーペンターズの曲が『HURTING EACH OTHER』。今でも一番好きかも。
たぶん同じ頃、『動物と子供たちの詩』という映画を観た。同名の主題歌をカーペンターズが歌っていた。上映の途中、映写技師がフィルムの巻数を間違えた。物語の半ばで殺されてしまう少年が、後半でまた何事もなかったように画面に登場しているので仰天した。強烈に記憶に残っている映画なのだが、ストーリーのほうはさっぱり憶えていない。残念だ。あの映画がもう一度観たい。ぼくが持っているカーペンターズのベスト盤には「動物と子供たちの詩」が収録されていない。これまた残念。

8月14日
久しぶりにスペースシャワーTVをだらだらとみた。最近の注目はCocco。サウンドも楽曲もロックバンドのスタイルなのに、なんでピンなんだろう。疑問。
『タイム・リミット』のビデオクリップをみたが、はじめ、宇多田ヒカルだとまったく判らなかった。名前がクレジットされても、とうとう最後まで納得できなかった。こーゆー人だったか? どうしたんだ、変わっちゃったのか、宇多田ヒカル? それとも俺が変わってしまったのか。若い子の顔の区別がつかなくなってきたのかも。オヤジ化。うーむ、まずいぞ。

8月12日
岡本綺堂『半七捕物帖』を読んでいる。「猫騒動」という話は実に気味が悪い。「春の雪解」も題名の印象とはほど遠い、いやーな感じ。

8月7日
またきた月曜日。「少年ジャンプ」の日。『シャーマンキング』、『ジョジョの奇妙な冒険 Part6』、『ONE PIECE』を満喫。最近『ライジング インパクト』がイイ感じだ。『HUNTER X HUNTER』このまま行けるか? だったら単行本買うぞ。

8月4日
浜松の「ポルカ・ドット・スリム」でGreenのライブと水銀座の芝居を上演。 主催は浜松のインディーズ映画作家・袴田浩之
1984年の『野外劇・砂の城』以来、浜松公演は行っていないから、なんと16年振りの参上である。俺は『雨宿り』の独演、更にGreenでの演奏と欲を出したため、てきめんに体にきた。おつむの中身も芸もまるで進歩はないが、体力は確実に落ちたことを実感する。なにしろ車で移動する1時間半の片道がきつい。前座衆は後部座席できもちよく眠っているというのに、俺はハンドルを握りしめてへたばっている。自ら一座の運転手もこなす主宰者。一生俺はこうなのだろうか。
公演後の打ち上げは、でっかいマグロのカマを筆頭にごちそうの乱れ撃ちであった。からっ風育ちの遠州人はイセイがいいね。ギャラもしっかり出してくれた。感謝。

袴田浩之は週刊プロレスのライターもやっていたはず。最近読んだ『鉄人ルー・テーズ自伝』によると、ルー・テーズの引退試合は浜松で行われた対蝶野戦だったそうだ。袴田に訊いたら、案の定、観ていやがる。いや、当方初心者、謙虚になろうと思いつつも、「ファイトを読め」という言葉に「読まんぞ」と拒否権発動。くくっ、俺ってちーせーなー。

8月1日
『すっとんしずおか昔話』、一話収録。

7月31日
ビデオのハズシって、あまり気にならない。観るぞおという決意が浅いからか、ビデオでいーやというような、差別意識をいまだにビデオに対して持っているからか。
『π』は駄目でした。若い時分であれば、もっと夢中になれたかもしれない。精神的に追いつめられていて現実から逃避しようという傾向があると、あらゆるものが何かの暗号であるように思えてくる。壁のシミに神性を見いだしたり、すれ違う車のナンバープレートの数字に重要な意味を発見したり、ディックの小説を片っ端から読みあさったり。世界に勝手に意味を付与しておきながら、意味の過剰に苦しむという悪循環に陥る。そのうちユダヤ陰謀説だのフリーメイソンの暗躍だのに傾き、悪いのは奴らなんだと被害妄想が激しくなる。人ごとではない。
こういう思わせぶりはもう嫌だと『π』をみて思った。

7月28日
昨夜、シロスジコガネを踏んづけてしまった。腹を上にしてキイキイないているので、しまった潰してしまったか、と急いでひっくり返したが、そのまま動かない。死骸が転がっていたら辛いなと思いつつ、今日、同じ場所を見たが、たぶん無事だったようだ。ほっ。 鳴く虫が好きである。ゴマダラカミキリも久しぶりに見た。このカミキリムシもキイキイなく。近所の高等学校のプラタナスの木につくので、子供の頃はよく捕まえた。今年はスズムシを飼おうかと思案中。

7月26日
『評伝梶原一騎 夕やけを見ていた男』を読む。梶原一騎の最高傑作は『あしたのジョー』だというのは衆目の一致するところ、しかし梶原はこれに対して複雑な想いでいたという。ぼくは『あしたのジョー』が全共闘世代のバイブルのように読まれていたのが、とてつもなく嫌だった。奴ら学園闘争で真っ白に燃え尽きて満足なんじゃないのかな、矢吹丈のようにさ。『あしたのジョー』で創作者として完全燃焼したちばてつや、灰になれずにくすぶりつづけた梶原一騎。梶原に共感してしまうんだな、ここんところは。そういえば『あしたのジョー』以後のちばてつやって、なんか隠居仕事のような感じがある。『おれは鉄平』にしても『のたり松太郎』にしても破綻なくだらだらと続く話で、『紫電改のタカ』の頃のような詩情が薄いように思えるんだけど。あー、ぼくも終わっちゃってるのかな? 『夕やけ番長』読みたい。マンガ喫茶って入ったことないんだけど、ああいう所にあるんだろうか?

7月25日
野外劇場フェスティバル2000に水銀座が参加決定。午後、静岡県舞台芸術公園で、参加者の顔合わせ。演劇の参加者は2団体だけだった。

7月24日
毎週月曜日が楽しみだ。「少年ジャンプ」が面白いのなんのって。『シャーマンキング』と『ジョジョの奇妙な冒険 Part6』が目当てで買っていたジャンプ。しかしここのところの数回、『ONE PIECE』には泣けた泣けた。主人公がちょっと脱力系で癒しがらみのストーリーって、今の俺のツボなのかな。他の連載陣もひとつもハズシがない。凄いぞ。

7月20日
バガボンド』井上雄彦の第7巻を買った。宝蔵院との一戦の結末には心底グッときたので、そのくだりを読みたかったのだが、そこまでは収録されていなかった(あー、10月まで待たなければならないのか)。
そこであらためて1巻から読み直す。あんまり面白いので、原作はどうなっておるのかと、『宮本武蔵』吉川英治を読み始めた。俺は『宮本武蔵』が牛殺しマス・オーヤマの座右の書物だと『空手バカ一代』で知ったが、よもや自分が不惑の四十にして初めて『宮本武蔵』をひもとくことになろうとはねえ。そしてううむとうなったのは、『バガボンド』の脚色のあまりのうまさに感嘆したためである。傑作、『バガボンド』。

前々から思っていたのだが、『バガボンド』は時々、池上遼一の画風を彷彿とさせる。似ていると言うよりも、それだけ劇画というメディアにおける池上遼一のスタイルの完成度が高かったのだと考えるべきなんだろうな。

先週、今週と『週刊ゴング』『週刊プロレス』の二誌を買ってみた。両誌の記事を読み比べて、どちらを購読するか検討する。「2億ワンナイト・トーナメント」がどのように紹介されているか、ここがポイントである。『週刊ゴング』は全試合の結果と、更に「つぼ原人−ストーカー」戦のこともちゃんと載せている。でも『週刊プロレス』はカラー記事だ。甲乙つけがたし。結局、『Mi2』とプロレスの関係に触れたコラムを掲載していた方に軍配をあげた。

7月12日
ついに、ついに、とうとう、プロレス初観戦! みちのくプロレス組主催の「2億円トーナメント」を後楽園ホールで観た。いったい誰が出場するのか事前の情報がほとんどなかった。かろうじてプロレス誌の小さな記事で、「みちのくプロレス」「DDT」「バトラーツ」「C−MAX」が参加し、グレート・サスケ、高木三四郎、スモウ・ダンディ・フジ2億といった選手が出場するのではないかと予想された。
若葉マークの俺としては初めての実戦観戦は、みちのくプロレスか闘龍門の興行にしようと決めていたのだが、どうしてもこの謎に包まれた「2億円トーナメント」が観たくなり、すべての予定を放り出して上京した。女房を質に入れても行ってこい、だ。
地下鉄の駅を出ると早くもダフ屋の声が。2億円トーナメントか、と思いきや、あ、東京ドームでボン・ジョビやってるのか。後楽園ホールの場所が判らなくて、しばらく馬券師たちの群をかき分ける。ようやく見つけた当日券売場、俺は迷わず「特別リングサイド」のチケットを買う。どういう興行なのかも知らず、この大胆な行動。だがその後、試合のポスターを目にするにいたって、俺は自分の運の良さを褒めてやりたい気持ちになった。
ああー、「レッスル夢ファクトリー」参加、怨霊が出る! C−MAX勢揃いじゃないか、生CIMA見れる! タイガーマスク! ううっ、観たかったのだよ、リレー少年! げえええ、特別試合「つぼ原人vsストーカー市川」!!
おそまつな表現で恐縮だが、俺のゴングが鳴ったのであった。

サスケ・ザ・グレートに声援をおくる子供が気になる。声しか判らないのだが、「みちのくルチャTV」でサスケ・ザ・グレートの試合を放映していた時にも、同じような子供の声が聞こえていた。なぜか子供に人気があるようだ。ひょっとしてサスケ・ザ・グレートは「ちびっこハウス」の出身か?

女子マネいいな。

7月10日
昨夜はGAORAで「闘龍門」の試合を観る。最高だ、ストーカー市川。やってくれた、グレイシートレイン。しかもC−MAXに参加するとは。もう目が離せないぞ、闘龍門、ストーカー市川!

7月9日
昨夜は恒例となっているレイトショー鑑賞。『ミッション・インポッシブル2』へGO。先行上映のレイトショーが先週・先々週と2回あったのだが、行きそびれた(あ、するとこれが初日? 道理で混んでいたわけだ)。
恒例となっている俺的マーフィーの法則(古い!)。予告編が始まってまもなく、前の席にお兄ちゃん二人組がどかっと腰を下ろし、スクリーンが見づらくなる。雛壇になっている席なら前列の観客の頭が視界を遮るようなことはないのだが、会場が相当混雑していたため、ついスクリーン前方のフラットなスペースの席を選んでしまったのだった。移動の結果、前から三列目に沈む。大画面を中途半端な角度で見上げるはめになり、甚だ居心地が悪い。
カンフー・アクションかと思っていたら、これがなんとプロレス技であった。高いところが苦手な俺としては、冒頭のフリークライミングに度肝を抜かれたぞ(予告編でもう見ちゃってたけど・・・)。面白かったし、ご満足なわりに長く感じたのはなぜなんだろう。『マトリックス』しちゃってるせいなのかな。

7月7日
さる御仁よりお借りした『鉄人ルー・テーズ自伝』を読む。内容薄いけれど若葉マークの俺にはこのくらいがいいや。凄い人だね、ルー・テーズ。蝶野の技がルー・テーズの直伝なのだと知って驚いた。更に、ルー・テーズの引退試合の相手が蝶野で、浜松で行われていたとは。いや、ただ静岡から近かったから、行ける距離だったなー、と思っただけなのだが。
これまた行ける距離の沼津で行われた川田−人生戦はどうなったのだろうと気がかりだったところ、さる御仁が全日本プロレスのホームページをチェックしていて結果を教えてくれた。プロレス誌には各団体のサイトのアドレスが出ているから、ちょっとつなげばいいようなものだが、なんだかそれが怖くて俺には出来ない。KONORI sp.のバヤンは実にマメにプロレス関係のホームページを見ていて、全日本プロレス分裂も、インターネット上では年頭あたりから噂が流れていたのだと言っている。若葉マークの俺としてはプロレスファンが怖い。駄目。
当面の克服すべき問題。諸団体やチャンピオン・ベルトの化学記号のごとき略称。これがさっぱり判らない。NWAというのはプロレス興行主組合のようなものなのか? 香山リカにでも相談すべきか・・・

7月6日
中島らも。A5版の「宝島」では「かねてつのてっちゃん(だったか?)」が楽しみだったし、リリパット・アーミーの事も気にはなっていたんだけど、なんとなく横目で通りすぎてきた。どういう風の吹き回しなのか、エッセイ集でも一冊読んでみようかと急に思い立ち、そのまま『ガダラの豚』に突入して一気読み。ご満足。これもなんかプロレスつながりって感じ。

うまれてはじめて『週刊プロレス』とゆうざっしをかいました。

7月2日
全日本プロレスと新日本プロレスの区別さえ心許なかった俺が、プロレスに興味を持ち始めた。
テレビを見る習慣がなかったので、プロレスの知識はもっぱら梶原一騎原作のマンガから得た。『ジャイアント台風』あたりから読み出し、「冒険王」に連載していた『プロレス悪役列伝(タイトルうろおぼえ)』、そしてもちろん「ぼくら」から「ぼくらマガジン」へと掲載が引き継がれてゆく『タイガーマスク』にはまりまくった。
けれどもどういう訳か、アニメのタイガーマスクにはまったく関心がなかった。本物のリングにタイガーマスク(佐山サトル)が登場した時は仰天したし、異種格闘技戦も気にはなっていたけれど、テレビでの放映を心待ちにするようなことはなかった。梶原一騎が『四角いジャングル』で、自らが書いた現実の格闘技界のシナリオをそのままマンガ化するという反則すれすれの力技をくり出しても、俺が好きだったのは相も変わらず少年誌上のプロレスや格闘技だった。
そういえば同級生たちがブルース・リーに熱中して手製のヌンチャクを振り回していた時も、何が楽しいのか、俺にはさっぱり判らなかったな。

さては全日本プロレスの分裂が俺の心境変化の引き金か、と思われそうだが、そうではない。きっかけはカレーマンである。
この数ヶ月、テレビばかり見ていた。たまたま「みちのくプロレス」の試合を目にして、ホットでスパイシーなカレーマンに痺れた。すると間もなく、「闘龍門ジャパン」の放送が開始された。CIMAやモッチーも良かったが、なによりもストーカー市川に衝撃を受け、ストーカー市川ウォッチャーになるぞと思った(ストーカーをストーカーする?)。更に、J−CUP戦。お気に入りのカレーマンと初戦でぶつかった怨霊! これだああー、怨霊、このレスラー一押しいい、と。しーかもー、全く知らなかったプロレス団体『レッスル夢ファクトリー』に所属。なんだ、「レッスル夢ファクトリー」って? 妹の亭主が「週プロ」のライターをやっていて、情報を提供してくれた。怨霊は仮面天使ロゼッタとつきあっているのだが、ツタンカーメンだったかファラオだったか、とにかくエジプトっぽい奴に交際を禁じられている。で、「みちプロ」のグレート・サスケが、その「お前達の交際は認めん!」と言う役をやりたかったらしく、最近怨霊が「みちプロ」に参戦した折、サスケはマイクを持って「つきあうのはイカーン!」と吠えた云々。なんだかよく判らないけど、俺が知らなかったディープな世界、プロレス、面白い。
でも俺の関心などは、プロレス観戦歴ウン十年というようなキャリアに一蹴されそうでいささか気後れしていた。それに「カレーマン? ストーカー市川? 怨霊? 色物でしょ?」って闘魂野郎の声。しかあし、J−CUP戦優勝のサンダーライガーが言い放つ。「あいつら色物なんかじゃないぞ!」。
よし! まだ一度も実際の試合を観たことないけど、俺はプロレス観戦宣言をする。

きのう、うまれてはじめて『ゴング』とゆうざっしをかいました。


▲back